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もうすっかりご当地グルメとして人気の定着した「吉田うどん」。 オイラが最初に食べたのは、たぶん昭和の終わり頃。 確か、看板もないのに、地元の人で行列ができるうどん屋として「白須うどん」がTVで紹介されてから。 以来、白須うどんに限らず、どの店でも外しが無く、 満足できるランチエリアとして度々訪れたっけ。 今回は最近巷で話題の「武蔵野うどん」との違いが気になったので再訪です。 こちらは「美也川」さん。 |
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お昼どきには、近所の人が続々入店。 玄関わきの注文用のメモ用紙にオーダーを書いて店員さんに渡す。 「肉うどん」を注文、350円なり。 ちなみに吉田の肉は「馬」、武蔵野の肉は「豚」。 靴を脱いで上がった、20畳ほどの居間に置かれたテーブルはすぐに満席。でも、ちょっと待てばすぐ食べられる。だから客の回転がいい。 ダシが利いた味噌と醤油ベースの汁は、 日本人なら誰でも懐かしいと思えるような「旨味」のあるもの。 そして麺は、演出過剰な固さじゃなく、適度に太くてコシがあり「噛みごたえ」が楽しめる。 吉田に来たな、って思えるうどん。 やっぱり、おいしいや。 |
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次に訪問したのは、地元で人気という 「桜井うどん」。 店内は昼時とあって、平日でも5人待ち。 膝すり合うように人で溢れた座敷は、カメラなんか構える余裕もないほどギュウギュウ。座った小さな長テーブルは、自分が足を入れるべきスペースにすでに誰かの足があるので、テーブルの反対方向に足を向けて体育座りでオーダー待ちw 注文した「肉うどん」350円は、麺がかなり固め。でも、噛んでバラバラと崩れるようなコシの無さは、かろうじてない。 正直、汁は単調な味で、なぜここがこれほど繁盛してるのか解らなかったけど、周りを見て納得。半分ほどのお客さんが、オイラみたいにカメラ持ってたり、ガイドマップ見てるw |
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最後に訪れたのは「桜井」からほど近い 「ひがしうら」。 こちらも初訪問。 もう昼時をやや過ぎた時間なので、店内には近所の会社から来た、OLさん4人のグループ一組だけ。 お店も新しくキレイなので、冗談抜きで「桜井」から移るとほっとした。 |
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ここでもまた「肉うどん」。 吉田うどんと、武蔵野うどんとの、味覚以外での決定的な違いは、そのお値段。 こちらは新しい店なので、吉田ではお値段少々高め。 それでもこの数字なんだから、武蔵野うどんには是非見習ってもらいたい。 麺の量が倍だとは言え、普通盛りの武蔵野の肉うどんが800円前後することを考えると、吉田うどんは本当にサイフに優しい。 |
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この店の、お値段少々高めの理由が、この天ぷら? それなら納得w 吉田うどんは、讃岐のような「咽ごし」を味わえる麺ではないけれど、武蔵野うどんと比べたら、圧倒的にヒトに優しい。 食事の後、店主と少し話をしたら、やはり吉田では国産の小麦は使わないとのこと。 寝かせても「コシ」がでないとか。 ご主人が今朝こねて寝かしてる生地を、冷蔵庫から出して触らせてもらったら、なるほどなって感じ。 そして、適度とはいえ固くて、しかもコシがある生地を、人の手で打って、伸ばして、切る作業がどれほど大変か、あらためて実感。 「美味しい」って口にするのは、本当に簡単なのにね。 |
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も、本当に腹一杯なので、少し歩こうかと吉田の奥にある鉱泉「不動湯」へ。 ここでは皮膚の疾患に効果的とされる霊泉が湧くそう。 昭和に入ってから湯治場として開かれたけど、言い伝えでは頼朝ゆかりの霊泉だとか。 |
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それゆえネットの時代、不埒(ふらち)な業者がこの霊泉で上手いことやってやろうと画策したため、今では入浴料を支払わないと水汲み(制限在り)はもちろん、不動尊にも参拝できない。 入浴してバイク乗ったら、風邪、間違いなしw 湯治宿は「公共の宿」。 お風呂も通常のものと、皮膚疾患(主にアトピー)の人専用の湯船とがあり、罹患者の利用度の高さが解る。 宿の佇まいも山小屋然として湯治宿っぽい。 宿泊についても素泊まりが基本で、連泊料金の設定もあって良心的。 東京近郊では、希な存在。 |
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関西でも、つい最近までうどんを打つのに国産小麦を使うなんて考えられない事だったそう。 そこで国産でも、うどんに適した小麦を栽培しようと品種改良を重ね、あの讃岐でも、近年ようやく国産小麦のうどんが出回りはじめた。 地産地消の観点から、そんな特別な小麦でなくても、現状のものを工夫してうどんを打つのも良い。 そのうどんを、個性あるものとして商品化できれば、もう言うこと無いとも思う。そして、その行為こそが文化の継承になるわけだし。 だからここでは「吉田うどん」と「武蔵野うどん」の優劣を語っているわけじゃないことを記しておきます。 「吉田うどん」の多くはもちろん美味しいけど、それに負けないくらい個性的で美味しい「武蔵野うどん」のお店もあります。「桂」は個人的にイチオシ! 東京西部の人間なので、まだうどんが珍しい故の興味でした。ではでは。 |