いよいよ温泉&美味。

栃本から一気に秩父市街へ。
目指すは蕎麦屋「こいけ」。
オイラは蕎麦が大好きだけど、
蘊蓄を披瀝するほどのもんじゃない。

…ていうか、オイラが大好きな蕎麦は、およそ「洗練」とはほど遠いものだから。

こちら「こいけ」は、ネットで蕎麦を調べると必ずや出くわす「翁」という超有名蕎麦屋の主と兄弟弟子なんだとか。

写真は「田舎」。
太めの蕎麦で、噛んで味わう。
なるほど、風味がある。
こちらは「せいろ」。

オイラの好みは、昔、信州の別所の、なんでもない普通の蕎麦屋で食べた、ぶっとくて歯ごたえたっぷり、香りもすんごい、うどんみたいな蕎麦だ。

土地の人が、腹を満たすために食べる「メシ」の蕎麦。

そこにはまったく飾らない、
けれども抜群に美味しい蕎麦がある。

更級系はオイラ的に選外。
薬味のわさびは伊豆産みたいに香りがいい。

値段は知らない方がいいかも。
秩父の郷土料理「ずりあげうどん」を食べさせる、
市街中心にある「こみに亭」へ。

ところが今は食事の提供は止めてしまっていて、
店内は草の根アーティストの展示即売なんかやってる。
郷土料理の「しゃくし菜ご飯」が食べたかった…orz

気を取り直して、秩父七湯の湯めぐりへ。
こちらは「柴原温泉」。
基本、秩父に熱い湯は涌かない。
昔風に言えば「鉱泉」だ。

ここを訪れた理由は、いつか必ず宿泊したい宿「菅沼館」を下見すること。
完全な湯治宿で立ち寄り不可。今回は近くの宿で入浴して帰るつもりでした。

ところが「菅沼館」に行ってみると、入口の看板が外されている!
帰宅して調べたら、昨年10月に廃業とか。そんな〜。

写真は「柳屋」。入浴をお願いしたら、間もなく宿泊のお客様がみえるので無理とのこと。時間は午後2時。残念至極。
気を取り直して(こればっかり!)「鳩ノ湯温泉」へ。
ところがここも、この時間立ち寄り不可。orz

しかたなく宿手前にある道の駅「荒川村」へ。
小さな道の駅で、お馴染みの農産物直売と、地域の歴史文化を紹介する展示がある。農産物は町田のスーパーより格段に安い!

写真は併設されるレストラン「鈴ひろ庵」。
このレストランを覗いて驚いた。
なんと、
そばがきが500円で食べられる!

しかも付け合わせの小鉢には、このあたりの名産「
行者にんにく」と「しゃくし菜」の煮物だぁ!

前述の「こみに亭」のがっかりの半分くらいは取り戻せた気がして即注文 w
そばがきが出来るあいだに店内を見回すと、
地の野菜の天ぷらというのが目に付いた。

直売所で見かけた肉厚の原木しいたけと、行者にんにくが食べられるらしい。

これも即追加。

行者にんにくは時期が遅く、正直おいしくない。
けれども肉厚しいたけは、これが椎茸かと思えるほど味が濃厚で、しかも上品で、何か素晴らしく美味しい動物の肉を食べているみたい!

そばがきは、かけつゆに浮かんでいる珍しいもの。
でも、こちらの方が食べやすい。蕎麦の香りがふんだんに鼻腔をくすぐる!
ここ、穴場です。
感動のあまり「鈴ひろ庵」経営者の娘さんという人といろいろ話し込んで、そろそろ帰ろうかと外に出ると雲行きが怪しい。

道の駅を出て雁坂トンネルに向かうとポツポツ雨が降りだした。

リードには風防(ウインドスクリーン)を付けているので、多少の雨なら身を縮めてやりすごせる。
ところが対向車のバイクは合羽完全装備だ。
ほどなくオイラも土砂降りに遭遇。

平地の気温が高くて湿度がある日は、山じゃ必ず降られる。
初ツーリングはめったない土砂降りの中で継続中 w

※雲の下はほぼ土砂降り。
そんな中でも、小やみの時はあるもんで。

写真はこのあたりで手広く店舗展開しているおみやげチェーン?の山嶺店。ココに限らず、街道沿いにはいたるところで蕎麦の看板。手打ち石臼挽きを唱う店も珍しくない。

ウワサじゃなく、ほんとに秩父は蕎麦の里だ。
雁坂トンネルを抜けると、お約束通りピーカン。
合羽や上着を乾かしながらツーリング。

帰りにも道の駅「甲斐大和」に立ち寄り。
午後おそい時間だからレストランも営業中。

実はここのレストラン、勝沼の有名な「ブドウの丘」の姉妹店なのだ!

とりあえず単品で、あの、やらせくさいB-1グランプリで優勝した「甲府・鳥モツ」を注文(500円)。
かなり辛目の味付けで日本酒が欲しくなる。
鳥モツを注文してテーブルの品書きを見ると、
なにやら美味しそうな「ぶどうあんみつ」(600円)が。
こちらも即追加。

写真じゃまったく解らないけど、四角いかんてんが白ワインと赤ワイン風味に別れていて、それぞれ色も違う。2切れの果物は勝沼らしく桃。そして絶品なのが、一番手前に白く丸く鎮座している「まんじゅう」。
中はなんと!……教えなーい W

でも、すごい美味しい。

以前おみやげとして販売されていたとか。
でも商品特性が伝わりにくく、妙に値が高いまんじゅうとして敬遠され、今ではブドウの丘でしか販売されてないとか。もちろん料理の具材として食べられるのはここだけ。ブドウの丘でこのあんみつを注文したくてもメニューにありませんから念のため。

以上、お読みいただきありがとうございました。ちなみに全行程約380km。燃費は47km/lでした。


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