■昼食は参鶏湯(サムゲタン)。そして扶餘博物館

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下船し、バスにて扶餘市街へ。
ここでツアー目玉の「参鶏湯(サムゲタン)」の昼食。
「湯(タン)」はスープの意。でも雛鳥の腹に餅米を詰めることからご飯類に分類されることも。もともとは宮廷料理で、高麗人参を使用した夏バテ防止の滋養食品だったとか。最近では高麗人参の替わりに野菜などを入れて食べるようになり一般化したそう。
店に着くまで、バスの中でガイドさんがしきりに店の海鮮チヂミ(韓国風お好み焼き)が美味しいと勧める。なんでだろ。
とりあえず写真のお店の中へ。
ご対面。スープを飲む限り人参のクセは感じない。飲みやすいと言うより、味が薄い。塩胡椒の小皿があるので全投入。これでスープらしくなる。出汁も出てそれなりに美味しいけど、鶏まるごとって、小骨が多いんですねぇ。食べてる時間より、骨を出している時間の方が長い。だんだん面倒になって、スープさえ味わえればいいやって気になってくる。
なるほど、腹を脹らませるためにもチヂミが必要だ。
お店は普通の食堂だから、もちろん他にも追加で頼める料理がある。けれどもチヂミにこだわる理由は、すでにたくさん焼いてあるから。16000ウォン。
チヂミは具だくさんで美味しいけど、普通の食堂なら高くても6000ウォンで小皿付きだよぉ。
食べ終わって店を出たら、歩道にいた小さな犬。食用?
ちょっと頭をなでたら、仰向けになって喜んでた。とっても人なつこいのは生き残る智恵? でもどう見ても赤犬(チャウチャウ)じゃないね。最近の日本では、こんな雑種を見かけることが少なくなった。でも、ちょっと前まで飼い犬は雑種が当たり前だったし、犬は買うものじゃなく、人から貰うものだった。
いつから一戸建て棲まいのシンボルに成り下がったのかなぁ。
体を温める滋養効果の高い犬肉は、寒い地方では普通に食べてたとか。五輪で一時消えたけど、また犬鍋の店が復活しているらしい。
一度食べてみたいです。
食後は扶余博物館。ここでも地元小学生の遠足と遭遇する。
私らが日本語で喋ってると面白がったり不思議がったり。どこの国でも子供は可愛い。
デジカメ持ってる子は皆無だった。インターネット先進国なのに、ちょっと不思議。
施設の入口には「温故知新」の看板が。私達のために立てたわけじゃないよね。ハングル全盛のなか、たまに漢字を見かけると、あらためて日本の先生だった国であることを思い知らされます。
韓国の歴史や文化を紹介する施設は、のきなみ新しく、充実している感じ。最近までこういった施設はなかったのかなぁ。
テーマ別、時代順に展示されている館内は見やすく素晴らしいもの。
そんななかで、個人的に惹かれた展示物。出土した焼き物の外側に付けられた文様の数々。展示の仕方もよくデザインされています。
そしてバスにて一路公州(コンジュ)へ。
快適な道路と、川沿いの美しい風景。韓国には急峻な山が少なく、低く優しい稜線を見せる山々が連なって、さながら四国や紀州の山並みのよう。食事から適度な時間が経っていて、この時間は眠っている人多し。
ちなみに私は終始バスの左側に座っていました。韓国の車は右側通行だから、本当は右側の席の方が外を眺めるには向いているはずです。対向車線がないぶん被写体に近いし、対向車が邪魔することもないから。

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